最近、やることが多すぎて頭がパンクしそうです。仕事、日々の家事、家族サービス、子供の送り迎え、そして細々と続けているこのブログや最近始めたメルカリでの不用品処分…ふと気づけば、読みかけのビジネス書が何冊も積まれています。買ったときは、「よし、これで人生変わる!」と意気込んでいたはずなのに、ページを開くことすら億劫になっています。
そんな中、ようやく重い腰を上げて読み始めたものの、「あれ?なんかこの本、合わないな…」と感じること、ありませんか? なんか頭に入ってこない文章だったり、内容が退屈すぎる、著者の考え方にどうにも共感できない。でも、
「せっかくお金を払って買ったんだから、最後まで読まないと損だ」
「ここまで頑張って読んだんだから、今さらやめるなんて、、、」
という思いが、時間の損切りを妨げます。
読書苦行からの解放!「サンクコスト」の呪いを解け!
これは、経済学でいうところのサンクコスト、つまり「埋没費用」というやつです。一度払ってしまったお金や、費やしてしまった時間は、どうあがいても取り戻すことはできません。それなのに、その過去の支出に囚われて、未来の行動を決めてしまう。滑稽な話です。
僕の場合、書店で何千円も払ってしまった本を、読み進めるのに苦痛を感じながらも、無理やり読み続けようとしてしまいます。
でも、その「もったいない」という理由だけで貴重な時間を消費している。その時間があれば、子供と遊んだり、妻とゆっくり話をしたり、本業や副業に活かせる別のことに時間を使ったり…その方がよっぽど価値があるはずです。
人生は有限です。給料が平均以下の自分が、少ない小遣いの中から捻出したお金と、会社から帰宅してからのわずかな自由時間を使って、合わない本と格闘するなんて、時間の無駄遣いにもほどがあります。
読むのをやめる勇気、それが最強のスキル
「本は最後まで読むべき」という謎の常識が、僕たちを苦しめているような気がします。まるで、苦行を乗り越えれば悟りが開けるかのように。
以前、知人に「この本、読み終わるのに3ヶ月もかかっちゃってさ…」と話してたことがあります。話しながらも、心の奥底で「自分なにげに頑張ってる方だよな…」と思っていました。でも、よくよく考えてみると、その本から得られた知識や気づきは、たった数ページ分。残りの大半は、頭に入ってこないまま読み流していただけです。それって、本当の意味で「読んだ」と言えるのでしょうか?
僕の読書の目的は、修行でも苦行でもありません。知識を得るため、心を豊かにするため、そして何より人生をより良くするためのものです。それが達成できない本に固執するのは、目的を見失っている証拠です。
無理して読んでいたその本、思い切って閉じて代わりに本当に読みたい本を探したり、大切な人との時間を増やしたり、副業をしたり…。その方が、よっぽど人生を豊かにしてくれるはずです。
本当に大切なものに時間を使おう
僕がサイドFIREを目指す最大の理由の一つは、「時間」です。お金は、働けばいつか増えます。でも、時間は取り戻すことができません。子供たちが「パパ、遊ぼう!」と無邪気に言ってくれる時期は、あっという間に過ぎ去ってしまいます。
サンクコストを切り捨てる勇気は、お金や時間を無駄にするという罪悪感から解放され、本当に大切なものに時間を使う自由を与えてくれます。それは、長い人生の中で不可欠な、重要なスキルだと僕は思うのです。今、この瞬間にサンクコストを切り捨て、本当に価値のある時間を生き始めるのですから。